Tuesday 30 June 2015

【10分読書】哲学入門④

楽天Kobo電子書籍ストア:【10分読書】哲学入門④
10分読書
朝の読書で、充実した一日のスタートを切りませんか?楽天Koboより、朝の移動時間などに10分程度で読めるこだわりの一冊の冒頭部分をお届けします。
2015年7月1日(水)更新
テーマ:哲学入門④
  本日も哲学本を読むことがマイブームになっているKoboサイトデザイナーMiyattiのおすすめをお送りします。

  こちらは、哲学をわかりやすく紹介する本、に見えるのだが、内実は著者独自の概念による哲学全体の再解釈、といったようなもの。ただ、その解釈が、素人からすると、ありきたりな哲学紹介本と違って、とても刺激的な面白い論考となっている。個人的には、この本で学んだものの見方のおかげで、いろいろな事象に対する見方が変わりました。
ヨーロッパ思想を読み解く ーー何が近代科学を生んだか
ヨーロッパ思想を読み解く ーー何が近代科学を生んだか
古田博司
あらすじ
なぜヨーロッパにのみ、近代科学を生み出す思想が発達したのだろうか。それは「この世」の向こう側を探る哲学的思考が、ヨーロッパにのみ発展したからなのだ。人間の感覚器官で接することのできる事物の背後(=向こう側)に、西洋人は何を見出してきたのだろうか…
第一章  この世の「向こう側」など本当にあるのか――バークリ



1  問答②――向こう側と因果律


†西洋哲学は向こう側なしでは成り立たない

師  東日本大震災のときは、つくばはかなり揺れたねえ。

弟子  先生はどうしてらしたんですか?

師  家にいたのだが、目に見えない魔物が通り過ぎたようだったよ。この世のものでないような地鳴りもしたね。君はどうだったの?

弟子  自転車に乗っていたんですが、すぐに下りて、前の家の瓦が落ちてくるのを見てました。

師  夢の中みたいではなかったかい?  ピュアな時間と空間が壊れたような……。
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※実際の表記が縦書きの作品についても、本企画では横書きで表示されます。予めご了承ください。

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