【10分読書】猫が好き
10分読書 |
2015年2月26日(木)更新 テーマ:猫が好き |
毎日の朝の移動時間は、読書で充実な一日をスタートしませんか?楽天Koboより、平日の毎朝10分程度で読めるオススメ書籍の冒頭を部分をお届けします。本日は猫をこよなく愛して、猫の肉球に目がないMikuのおすすめをお送りします。
※実際の表記が縦書きの作品についても、本企画では横書きで表示されます。予めご了承ください。 |
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第一章 みこがみ ツトムは人を信用しすぎる。人なんて、そんないいもんじゃない。 よく父さんに言われた言葉を思い出していた。 俺は人を信用しすぎる。 人だけじゃない。機械も万能だと思っているフシがある。自分の興味や知能が及ばない領域は、そこに本気で取り組んでいる立派な人々がいて、立派な仕事をしているもんだと。 |
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「航太、忘れ物ない? もう取りに……戻れないんだからね」 庭の門にもたれて通りを見ている航太に、ママが言った。ママの声は聞こえているのに、航太はわざと返事をせずに空を見上げた。灰色の空のずっと高い場所から、ふわりふわりと雪が舞い降り始めていた。 パパとママは交互に、家の前に停めた車に荷物を積み込んでいる。最後にママが、航太のランドセルをリアシートに入れるのが、ちらりと見えた。 |
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愛別外猫雑記 一九九九年秋から翌年の夏までほぼ八ヵ月の間。 ──他人がマンションのゴミ置き場に捨てたり、居つかせたりした野良猫八匹の世話をするはめになった。内訳は成雄三、成雌二、子猫三匹。 まず子猫全部と成雄一匹を里子に出した。次に成雌二匹に避妊手術をした。その間里親の見付からぬものたちを一旦は地域猫にしようともした。が、計画は失敗し成雄一匹が失踪した。 |
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